月江寺の池を綺麗にし隊

月江寺の池の歴史*

 月江寺の池の地主さんは、月江寺山で富士吉田市役所が公園として借受て管理しています。

かっては富士山の湧水をたたえ、夏にはボートに乗り遊ぶ子供や涼を求めて訪れる住民が絶えず、地域のシンボル的な場所でした。

池の広さは、1,500平方メートルで、1966年(昭和41年)当時の湧水量は、毎秒0.21トン(200ℓ約ドラム缶1本)でした。

ちなみに現在の井戸水のポンプアップの水量は毎秒45ℓです。

 

下の写真の一枚目は1954年(昭和29年)7月27日とメモがあります、2・3目の写真は昭和37・38年ころの写真だと思いますが、ボート乗り場には順番待ちの行列が出来ています、ボートは30分10円位から始まり、最終的には40円位まで値上がったようです。

(3枚目の写真のお兄さんは何方か分かりません)

 そして池も、1978年(昭和53年)ころから減水しはじめ、1986年(昭和61年)ごろカラカラ状態となり防火用水の役目も果たせない為、市役所が1988年(昭和63年)公園入口のベンチが設置したある場所に貯水槽(60トン)を設置(皮肉なことに工事中に湧水が暫く復活したそうです)

 

 1990年(平成2年)市民の憩いの場所である環境を取り戻そうと市役所が井戸水設備のを6月20日から改修工事を始め同年9月完成、水源の深さは45メートルですが、浅いため生活雑排水が流れ込むためか「藻」の繁殖がひどく素晴らしい景観を維持できませんでした。

2007年(平成19年)市役所が総事業費1,400万を投じて二度目の井戸掘削工事をしました、新たな水源の深さは80メートル、出水口も2か所にしました。

 

*「月江寺の池を綺麗にし隊」の活動*

 

 平成131118日、当時、STAFFとして携わっていた、月江寺山の住職の主催で境内で行われていた「MONZENクラフトマーケット」の会議の席上で月江寺の池をライトアップしましょうと、話が持ち上がりました。

 その当時は、池の水面は「藻」がぎっしり浮いていて、ペットボトルや発泡スチロールなどが投げ込まれていて、とてもライトアップをする環境ではありませんでいた。

これがきっかけになり、私達が子供の時代より慣れ親しんだ富士吉田市民の唯一憩いの場所でもあった「月江寺の池」を昔のように綺麗で、心の癒される池にしたいと思い、それには月江寺山の池だから、市で管理しているからではなく、住民である私達が自分の手で池を綺麗にして、昔のように市民の皆様に喜んで戴けるようにする事を目的に、それと子供のころ楽しく遊ばせてもらった恩返しの意味もあり、「月江寺の池を綺麗にし隊」という会を発足致しました。

 

参考までに「MONZENクラフトマーケット」の写真をご覧下さい(平成8年位から、年2回くらい開催して15回で終り、現在は開催しておりません)

 

第1回の清掃活動は、2001年(平成13年)12月24日から始めました。

今年(平成29年)で16年目を向かえ、7月現在で第143回になりました、一人や二人では、とても出来ない活動ですので、ご奉仕頂いているメンバーの皆さんに感謝・感謝の気持ちでいっぱいです。

 

ペンキ塗り・水抜き清掃・植木の手入れ・東屋とベンチの水洗い等の作業風景の抜粋写真です。

 

ベンチ・東屋・フェンスの製作

 2002年(平成14年)2月~8月くらいまで、メンバーの仕事の都合を合わせながら、自費で製作しました。

製作する前は、ボロボロの怖くて座れないようなベンチが置いてありましたが惜しげもなく撤去し、新規にベンチ3台から製作を始めました。

公園入口は、何処でも見かける、白のガードレールで味気なく、公園らしくないので、フェンスを被せました。

東屋の基礎工事はメンバーの友人が有難い事に、趣旨に賛同して、ボランティアで協力してくれました、建築工事は、現在は引退しましたが、当時ブディックを経営していた、メンバー最年長ですが、とても超元気印の天野さんが「棟梁」となって製作しました、しかも天野さんの拘りで余り見かけない、五角形です(知り合いの大工さんに72度という複雑な角度だから素人は止めた方がと言われましたが決行)

そして屋根工事は、これまた幸いな事に、メンバーの渡辺さんの本業が板金業で無料奉仕で屋根を仕上げてくれました。

皆で協力して素晴らしいものを製作し感動したと同時に本当に楽しい半年でした。

ベンチ・東屋・フェンスの材料は、ちょっと頑張って「ウェスタンレッドシダー」を甲府の木工ランドで購入して使いましたがメンテナンスで毎年ペンキ塗りをしていますので、どれも10年近く経っていますが、今も何処も腐りもなくバリバリの現役です(購入する時にはちょっと高いなと思いましたが、結果的には安い買い物でした)

 

 ベンチ・フェンス・東屋の製作の写真です。

 (ちなみに私は映っていません)

 東屋の塗装は写真の色ですが(何色?か忘れてしまいました)

背もたれ全面に、心無い若者に「落書き」をされてから、今は濃い目の塗装で「マホガニー」色にベンチ・フェンスも統一しました。

ゴミ箱は空き缶などを「池」に投げ込ませないように設置しましたが、最近は、家庭内のゴミを入れられて、困惑しています。

綺麗にする人、汚す人・・・世の中いろいろ!

 

*私のお気に入りの雪景色の写真*

草 魚

 2002年(平成14年)10月日

「藻」の繁殖が酷いため、鳥とか魚に精通している甲府の従弟に相談したところ、岸辺の草まで食べてしまうという「草魚」を30匹も提供してくれて、放流しました。

しかし、暫く金網の篭にでも入れておけば良かったかも知れませんが、数日後に見に行くと一匹残らず「忽然」と消えていました。

当時は。アヒルもカモ(何処からか毎日飛んできていました)も池に居たので、食べてしまったのかも知れません。(でもアヒルは食べないといいますが)・・・せっかくの好意が無駄になってしまいました。

参考資料

ソウギョ【ソウギョ(草魚) grass carp】

コイ目コイ科の淡水魚。原産地はアジア大陸の東部一帯で,流れの緩やかな大河川やそれに連なる湖沼にすむ。形はコイに似るが,背びれの付け根が短いこと,口ひげがないことおよび背面から見た頭部の前端がボラのように丸みを帯びていることなどで区別される。ヨシやマコモなどの水草を好んで食べる。草魚の名もこの習性にちなんでいる。咽頭歯(のどにある歯)ががんじょうで櫛(くし)形をしていて,この歯を用いて水草をかみ切るしくみになっている。

 

湧 水

 下の写真は2004年(平成16年)の記録ですが、たまに台風の後とかに湧水が約1ヶ月くらい復活することがあります、(データを調べたところ、「記録が抜けているかも知れませんが」平成15年8月・16年10月・17年8月と10月の2回・23年10月です)さすがに今年(平成25年)は、河口湖の六角堂に歩いて渡れるくらいの日照り続きでしたので、無理でした、昨年(平成24年)夏場のいい時期に2ヶ月くらい湧水が復活しました、余りにも長かったので、もしかしたら、このまま湧き続けるのかな?・・・と期待しましたが終わってしまいました。

 写真でお分かりのように、湧いた時の水量は凄いものです、ゴーゴーと音を立てて鉄の水門から溢れ出ます、隣に小さい水門が併設されていますが、流しきれずの道路に流れ込みます、池の鳥小屋も「床上浸水」です、湧水は東屋の前から池の奥まで約7・8メートル湧水口があります。ですので、普段のポンプアップの水量では湧水口に流れ込んでしまい、徹の水門の20cmくらい下で止まってしまいます。

 

カルガモ

 2006年(平成18年)6月「カルガモ」の雛が4羽、この池で誕生しました。

カルガモは月江寺の池に棲みついているわけではありませんが、「宮川」の中州みたいなところに棲んでいるようです、、多いときは30羽くらい飛んできますが日帰りです。

雛が生まれる前に2羽だけ残っているので変だな?と思っていたら、愛らしい雛が生まれていました、でも不思議なことに生まれると同時に「雄」のカルガモは居なくなりました(知り合いからカモはそういうものだと聞きましたが納得いきませんでした)

雛の成長を楽しみにしていたのですが、業者の掃除を機に居なくなってしまいました、又いつかこの池で雛が母親の後ろを可愛く泳ぐ姿を見たいものです。

今年(平成25年)は河口湖の影響で宮川の流れが、さらさらのせいか飛んできませんでしたが、久しぶりに10月14日に2羽確認しました(必ず偶数・・・つがい「番い」です)

 

*参考資料*

日本でよく見られる鴨3種

マガモ/真鴨:Anas platyrhynchos は渡りをする代表的なカモ、狩猟鳥で肉は美味とされています。

カルガモ/軽鴨:Anas poecilorhyncha は殆ど渡りをしないカモ、同じく狩猟鳥です。他のカモ類と違い一見雌雄同色です。

オシドリ/鴛鴦:Aix galericulata は日本に生息する個体は殆ど渡りをしないカモ、日本では1番美しいとされるカモです。

 

鳥小屋

 2006年(平成18年)夏、 ボロボロだった鳥小屋を造り直ししました、午後から初めて仕上がるころは暗くなってしまいました、メンバーに器用な人が多いので、私はあまりてを出していません。

ロフトの部分を前後を2部屋に仕切り、前後に小鳥が入る丸い穴を開けたのですが・・・残念ながら棲んだ気配はありませんが、入口のスロープでカメが甲羅干しをしているのはよく見かけます。

 

 

イルミネーション

 2004年(平成16年)から、毎年11月第3日曜日から翌年のバレンタインデー過ぎまで点灯します、さすがに東北の大震災の時は自粛しました。桜の木のイルミネーションは、はじめは3色でしたが、今はLEDのブルーに変えましたが、3本あった桜が真ん中の木が枯れてしまい、残り2本も枝がだいぶ折れてしまい、LEDがあちこちでぶら下がってしまい、今年(平成25年)は張り直さなくてはと思っています。(桜のLEDは通年セットしたままです)

池の周りの「つらら」は、毎年セットして又、撤去します、80メートルのありますので、スタッフの皆さんの大変な作業です。

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*ゴミ箱を作り直しました

            平成26年6月22日更新

 2002年(平成14年)東屋建築の時に作ったゴミ箱も

ボロボロになってしまいましたので作り直しました。

木枠の周りに張ってある板は、ベッドのマット下のスノコ板の廃品を友人から譲り受けました(経費削減)

他費用はゴミ箱本体3台→5,493円 木枠の角材→2,892円

木枠を地面に直に置くと腐るのでゴム台6個→907円でした

(下の画像の1枚目は作ったばかりの頃の初代ゴミ箱です)

(6枚目は、家庭内のゴミを投げ込まれて、困ってしまい

 *警告文*を張り紙をしました、少しは・・・)

 

湧 水

平成25年10月27日 先週は雨で1週間遅れの掃除をしました。何か池の水位がいつもより高いなと思ったら、まだ多くはありませんが湧水が復活していました、今年は駄目かと思っていたので感激です!27号と28号のW台風の影響で秋雨前線を刺激してかなりの雨量があった為と思われます、今から本格的に始まる落ち葉の時期まで湧いてくれることを祈るばかりです。

 

湧 水が止まりました

平成25年12月25日  2ヶ月続いた湧水も止まってしまいましたが、落ち葉の時期に湧いていてくれたので池の底に沈んだ落ち葉が無く、水位は低くなりましたが良い景観を保っています。

 

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*小湧水*

           平成26年6月23日更新

 6月上旬の長雨の影響か?大量ではありませんが10日以上「湧水」が復活しました、やはり宮川も水量が多いです。

素人考えですが、雨で溜まった水が湧水口に流れ込み、呼び水になるのかもしれません。

大湧水の時は、鉄の水門の上から流れ落ちますが、今回は

水門の切ってある窓(?)からですが、ポンプアップの水量より多いので、池の水位も上がり、良い景観です!

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*小湧水が終わってしまいました*

           平成26年7月23日更新

 7月11日大型台風8号も富士吉田は被害もなく、幸いなことに、あれ!という間に通り過ぎました、湧水に影響があると思われる、少しの雨を期待したのですが、約1ヶ月位で止まってしましました、暑くなると「藻」の発生が活発になるので景観が悪くなり、

がっかりです。

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*中湧水が続いています*

           平成26年11月10日更新

 10月5日台風18号・10月13日台風19号の影響と思いますが、大量ではありませんが「湧水」が復活!ポンプアップは止めてありますが、水門の上から流れています、落ち葉の季節ですので「池」大量の落ち葉が浮いていますが、ある程度は水門から流れ落ちています、ただ水門の中間に切ってある小窓?の取り外し用の取っ手のアームが飛び出していますので、どうしても落ち葉が溜まってしまいますので、朝、仕入れに行く途中で落としていますが、「糠に釘」という感じでです!でも「鴨」も常時6から8羽くらい飛来していますので、良い景観を保っています。いずれは「湧水」も止まってしまうかもしれませんが、11月16日に隊員の皆さんと「イルミネーション」を設置しますので、出来る限り続いてくれる事を祈るばかりです。

尚、池の周りの擬木のロープも、かなり傷んでいたので、市役所が新品に取り替えてくれました。

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*中湧水が終わってしまいました*

           平成26年12月05日更新

 約2ヶ月で中湧水が終わってしまいました、水量が少なかったので、落ち葉が水門からあまり流れかったので、池の底に沈んでしまいましたが、水温が低いので「藻」の発生は無く、「カモ」も毎日「5つがい」くらい飛来しているので、良い景観を保っています。

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*月光寺の池が3年ぶりに「湧水」復活!*

                               平成29年11月02日更新

台風21・22号の雨の影響だと思います。

水門から音を立てて流れています、落葉の時期でいつもなら

池に落ち葉が大量に浮いていて美観が悪いのですが、水量が

多いので水門から流れていきますので、素晴らしい美観を保っています、池の水面も上がり池が大きくなりました、

たぶん20㎝くらい上がっていると思います。

カモも遊びに来て気持ちよさそうに泳いでいます、

時間がありましたら、暖かい日にでも一度見に来てください。

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*湧水が終わってしまいました*

           平成30年1月10日更新

暮れに湧水がチョロチョロになったと思ったら、今年になって、ついに終わってしまいました(やはりいつも通り2か月でした・・・残念!

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*ペンキ塗り*

(2018/06/17)「月江寺の池を綺麗にし隊」の153回目の奉仕の日でした、
今月は、あずまや・ベンチ・フェンス・ゴミ箱のペンキ塗りをしました、2年に一度は必ず塗っています、前日は肌寒かったのですが当日は絶好のペンキ塗り日和で楽でした、
ただ残念なことに、暖かくなると「藻」の繁殖が活発になり、池の美観が悪くなっています。

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*湧水復活*

                    平成30年10月23日更新

9月4日の台風21号・30日の24号の雨で湧水が復活しています。

落ち葉の時期まで続いてくれると有難いのですが!

 

 

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